税務調査の時期
こんにちは、税理士の吉田です。
税務調査はこの期間に多く行われる、というものがあります。最盛期は2つあります。
税務署の年度は7月1日~6月30日です。一般の会社とはちょっと違いますよね。
そして税務署の異動(転勤)時期は7月10日に行われます。異動の前までに終わらせるのが「春の税務調査」、異動後に行われるのが「秋の税務調査」になります。
この2つについて見ていきたいと思います。
1~6月の春の税務調査
春の税務調査は1~3月と4~6月に分けて考えると良いでしょう。
1~3月は確定申告時期(2/16~3/15)と被ります。
個人課税部門はこの確定申告時期は実地調査ができない時期になるので、年が明けると個人の税務調査案件はガクンと減ります。(といっても年明け早々に事前通知、その後短期間で調査ということもあり得ます。)
法人課税部門は確定申告時期は関係ないように思えますが、税理士がついている場合の確定申告時期の調査は控えるようにと税理士会からお達しが出ているようで、その期間は原則調査がありません。また、法人課税部門でも確定申告の応援に回ることもあり、税務署全体が忙しいです。
昔法人の調査で2/10くらいから始まったのもありましたけどね・・・。
そして、確定申告が終わったあたり、4~6月末までが「春の税務調査」が本格化します。
税務署職員の異動が7月にあるので、基本6月までには終わらせないといけないんですね。終わらせる時期が決まっているので、納税者にとっては有利に進むことがあるというのが春の税務調査の特徴です。
また、年度初めのノルマを達成するための消化試合という場合もあります。
いずれにしても、秋に来るより春に来る方が納税者にとってはありがたいかも知れません。
7~12月の秋の税務調査
税務署の年度初めが7月なので、新たなノルマが職員にも課されます。
当然税務署職員としてもたくさん申告漏れを見つけた方が評価は高くなります。サラリーマンなら出世しないよりは出世した方が良いと思っている人が大半ですよね。
※ ちなみに、申告漏れや間違いを発見するよりも「脱税」を見つけた方が税務署職員の評価が上がります。
なので、秋の税務調査は頑張ります。異動という時期的なものも無いので1案件に使える時間も多いです。弊所へのご新規のご相談もこの時期はかなり増えています。
法人は決算月によって調査時期が変わる?
原則的にはこんな感じと言われています。
1~6月の税務調査 6月決算~1月決算法人
7~12月の税務調査 2月決算~5月決算法人
例外はありますが、過去振り返ってみると、確かにそうだったなと思います。
個人の場合は上半期は確定申告があるので、秋の税務調査の方が多いです。
もちろん絶対ではないですが、参考までにしていただければ幸いです。
新陽税理士事務所への税務調査立ち会い依頼は下記をご覧ください。
税務調査対応税理士のご紹介はこちらから。